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◎ 画家紹介

  染川英輔

1942年台北に生まれ、幼少期を鹿児島で過ごす。

1965年東京藝術大学日本画科を首席で卒業。卒業作品「伝説ある島」は同大学買い上げとなる。

1967年同大学院修了後、法隆寺金堂壁画復元模写事業に助手として参加、さらに法隆寺小壁画模写事業にも参加。

以後、個展等で作品を発表しつつ、独自の仏教美術(仏画)研究を始める。

1975年、西南アジアからガンダーラ、中国シルクロードにスケッチ旅行。

1983年「観蔵院両部曼荼羅」の制作に着手。以来18年間作品に取り組み、1995年に「金剛界曼荼羅」を、2001年に「胎蔵曼荼羅」を完成し、真言宗智山派観蔵院曼荼羅美術館に収められた。

「妙見曼荼羅」、「普賢菩薩」、「阿弥陀三尊」、「薬師如来」、「不動明王」等多くの作品は仏閣に収められている。

2004年には川崎大師新経堂の天井画4枚作品が完成した。

2005年からEU文化交流事業(文化庁、外務省共催)として、両部曼荼羅(実物大ピエゾグラフ)がヨーロッパ、ブラジル(移民100周年記念事業)、ドイツ国交100周年記念事業に紹介される。

2016年、千葉県館山市船形山大福寺(崖観音)に天井絵(34枚)を収める。

著書に『曼荼羅図典』・『彩色金剛界曼荼羅』・『彩色胎蔵曼荼羅』・大人の塗り絵塾『仏画巡礼1』他多数。

現在創作のかたわら、「観蔵院仏画教室」、「富津仏画教室」、「読売カルチャーセ ンター恵比寿教室」で仏画の指導にあたっている。

  ロク・チトラカール

ネパールのカトマンズ盆地に古くから住むネワール族には絵師の職業カーストがあり、絵師のカーストであることを示す「チトラカール」姓を持つロク・チトラ カールは、幼少のみぎりより40年以上にわたって曼荼羅を描き続けている。その揺るぎのない筆致は、文字通り現代ネパールの仏画界で最高峰に位置する。大 阪に二年間留学した折に東寺の「両部曼荼羅」に出合い、ネパールにはない「両部曼荼羅」という形式に感嘆した彼は、その後4年の歳月を費やして「観蔵院曼荼羅」をベースにネワール風「両部曼荼羅」を描き上げる。日本では、2000年に朝日新聞日曜版の連載「名画日本史」でも詳しく紹介された。当曼荼羅美術 館は世界随一のロク・チトラカール・コレクションを誇っている。

  ジャナクプル・ウイミンズ・デベロップメント・センターのアーティストたち

1989年に創立されたジャナクプル女性自立センターのアーティストたちは、インドとネパールにまたがるミティラー地方に伝わる伝統的な壁画を現代に受け 継ぐ、ネパール全土から集められた優れた絵師たちである。自然崇拝や祖霊信仰を礎とするこの壁画は、三千年を遡る昔から祭礼の際に女性たちの手によって家 屋の土壁に描かれてきたが、それはモンスーンのたびに洗い落とされる運命にあった。現代の彼女たちは、アクリル絵具とネパールの手漉紙によってヒンドゥー の宇宙観を素朴かつ生命観溢れる筆致で生み出し続けている。

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